先週の株式市場の急落局面を伝えるニュースの中で、ソニー株式について触れた記事が
多かったことをご記憶の向きもあろう。同社固有の悪材料があったわけではなく、市況
全体が悪化する中で連れ安となり、心理的な節目を下回ってしまったからだ。
だが、このところソニー発の情報で株価が動く機会が減っているのではないか。同社
株式が“モニュメント銘柄”になったと言ったら大げさだろうか。ソニーはもはや株価の
節目でしか扱われない企業になったのか。
■“ソニー・ショック”は今や昔
今から9年前の2003年4月25日。当時、通信社の株式市況担当の記者だった私は、早朝
から多忙を極めていた。
なぜなら、前日24日の夕刻、ソニーが大幅な減益見通しを発表し、同社株式の下落が
必至だったからだ。
金融機関のディーラーやブローカーが読む専門記事の予定稿作りのほか、地方紙や
テレビ局向けのマスメ記事の穴あき原稿を多数用意し、東証の寄り付きを待った。
いざ取引が始まると、当該のソニー株式は大量の売りを浴び、手元の株価モニターには
「売り気配」の表示がつきっぱなし。気配値がどんどん切り下がっていった。
連れて他の電機株にも売りが波及し、値がさ株の影響度が高い日経平均株価も急落し始めた。
当時、東証の兜記者クラブでは、私が座る通信社のブースのほか、テレビや在京紙の
席のあちこちから「こりゃ、ソニー・ショックだな」とのつぶやきが漏れ出した。
予想外の業績修正とともに、ある程度各社ともに準備を進めてきたが、気配値の下げ
ピッチが速く、担当記者たちにとっても“ショック”だったのだ。
結局、同日の商いで同社株は前日比500円安の3220円でストップ安売り気配のまま。
大量の売り注文を残してしまった。
また、ソニー株式の急落で市場心理が極端に冷え込み、日経平均株価も大幅下落。
終値ベースでバブル後の最安値となる7699円50銭を付けた。
この日、私はソニーの株価動向を伝える記事のほか、市場全体の急落を伝える記事を
20本以上書かされたことを今でも鮮明に記憶している。
ソース:Business Media 誠
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1206/14/news007.html
6月4日、東京株式市場は荒れた。
欧州金融危機の再燃懸念や米国経済の変調を嫌気した投資家からの売りがかさみ、
東証一部はほぼ全面安状態になった。この間、個人投資家や証券ディーラーらの売りが
膨らみ、ソニー株式も急落した。
以下は、この状況を伝えた日経クイックニュースの記事だ。
4日午前の東京株式市場でソニー株が続落した。前週末比23円安の990円で寄り付き、
心理的節目の1000円を割り込んで年初来安値を更新した。1991年と2000年に実施した株式
分割を考慮すると、1980年8月以来の安い水準となる。欧州債務不安やそれを背景にした
円高傾向、ここにきて米雇用情勢の失速による景気懸念も加わり、海外投資家などによる
手じまいの売り圧力が一段と強まっている。信用買い残の多さ、個人などの関心の高さも
あって、信用取引の追加担保差し入れ義務(追い証)発生に伴う換金売りも株価下落に
拍車をかけている。ソニーの発行済み株式数は約10億株。時価総額も節目の1兆円を割り
込んだ。
冒頭にも触れたが、この日、ソニーが32年ぶりに心理的な節目である1000円を割り込ん
だ材料は、同社固有のものではない。
私は1967年生まれで、ソニーのウォークマンが爆発的にヒットしたことを鮮明に記憶
する世代であり、実際に買った人間だ。拙宅には、息子用にプレイステーションもある。
ソニー大好き人間ではないが、ソニーの新製品が出るたびにパンフレットを集め、実際に
店頭で買うかどうか散々迷ったクチだ。
なのに、である。2003年に同社の業績悪化に起因する一大騒動を取材し、記事を書いて
きた人間としては、寂しい限りなのだ。
ソニーが主語の記事であるにも関わらず、同社渾身の新製品がコケた、あるいは一大
戦略転換が失敗したなどの要因がなく、単にチャート上の事柄だけで扱われてしまう
“モニュメント銘柄”に成り下がってしまったのか、ということなのだ。
■崖っ縁の存在感
足元、ソニーの業績は“ショック”のときよりもさらに悪化している。主力のテレビ
事業は8期連続の赤字であり、パナソニックやシャープなど同業のライバルよりも傷跡が
深いのは明白だ。
旧知の資産運用会社のアナリストは、子供の頃から筋金入りのソニー派だったが、実際
の企業分析となると相当に手厳しい。先週の大台割れについてコメントを求めると、次の
ような辛辣な答えが返ってきた。
「ここ2、3年、ソニーは個人投資家の値幅取りやディープバリュー(超割安)株専門の
ヘッジファンドしか興味のない銘柄になった。ディープバリューとは、企業戦略や商品の
善し悪しの判断対象から外れた銘柄であり、業界内でボロ株と同義語だ」――。
バリュー(割安)を通り越し、ディープバリューとの評価が返ってくるとは予想だに
しなかった。このアナリストが指摘するように、ディープバリュー株は機関投資家には
相手にされないケースが大半。株価は企業の価値や将来性を映す鏡だ。だが、現状、
ソニーの企業としての存在感は、限りなく薄まっている。
ソニーは崖っぷちだ。このままモニュメント銘柄として定着してしまうのか、はたまた
奇跡の回復劇を果たし、同社主導で東証全体が値上がりするような局面がくるのか。
分水嶺はすぐそこにある。
-以上-
欧州金融危機の再燃懸念や米国経済の変調を嫌気した投資家からの売りがかさみ、
東証一部はほぼ全面安状態になった。この間、個人投資家や証券ディーラーらの売りが
膨らみ、ソニー株式も急落した。
以下は、この状況を伝えた日経クイックニュースの記事だ。
4日午前の東京株式市場でソニー株が続落した。前週末比23円安の990円で寄り付き、
心理的節目の1000円を割り込んで年初来安値を更新した。1991年と2000年に実施した株式
分割を考慮すると、1980年8月以来の安い水準となる。欧州債務不安やそれを背景にした
円高傾向、ここにきて米雇用情勢の失速による景気懸念も加わり、海外投資家などによる
手じまいの売り圧力が一段と強まっている。信用買い残の多さ、個人などの関心の高さも
あって、信用取引の追加担保差し入れ義務(追い証)発生に伴う換金売りも株価下落に
拍車をかけている。ソニーの発行済み株式数は約10億株。時価総額も節目の1兆円を割り
込んだ。
冒頭にも触れたが、この日、ソニーが32年ぶりに心理的な節目である1000円を割り込ん
だ材料は、同社固有のものではない。
私は1967年生まれで、ソニーのウォークマンが爆発的にヒットしたことを鮮明に記憶
する世代であり、実際に買った人間だ。拙宅には、息子用にプレイステーションもある。
ソニー大好き人間ではないが、ソニーの新製品が出るたびにパンフレットを集め、実際に
店頭で買うかどうか散々迷ったクチだ。
なのに、である。2003年に同社の業績悪化に起因する一大騒動を取材し、記事を書いて
きた人間としては、寂しい限りなのだ。
ソニーが主語の記事であるにも関わらず、同社渾身の新製品がコケた、あるいは一大
戦略転換が失敗したなどの要因がなく、単にチャート上の事柄だけで扱われてしまう
“モニュメント銘柄”に成り下がってしまったのか、ということなのだ。
■崖っ縁の存在感
足元、ソニーの業績は“ショック”のときよりもさらに悪化している。主力のテレビ
事業は8期連続の赤字であり、パナソニックやシャープなど同業のライバルよりも傷跡が
深いのは明白だ。
旧知の資産運用会社のアナリストは、子供の頃から筋金入りのソニー派だったが、実際
の企業分析となると相当に手厳しい。先週の大台割れについてコメントを求めると、次の
ような辛辣な答えが返ってきた。
「ここ2、3年、ソニーは個人投資家の値幅取りやディープバリュー(超割安)株専門の
ヘッジファンドしか興味のない銘柄になった。ディープバリューとは、企業戦略や商品の
善し悪しの判断対象から外れた銘柄であり、業界内でボロ株と同義語だ」――。
バリュー(割安)を通り越し、ディープバリューとの評価が返ってくるとは予想だに
しなかった。このアナリストが指摘するように、ディープバリュー株は機関投資家には
相手にされないケースが大半。株価は企業の価値や将来性を映す鏡だ。だが、現状、
ソニーの企業としての存在感は、限りなく薄まっている。
ソニーは崖っぷちだ。このままモニュメント銘柄として定着してしまうのか、はたまた
奇跡の回復劇を果たし、同社主導で東証全体が値上がりするような局面がくるのか。
分水嶺はすぐそこにある。
-以上-
4 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:02:31.61 ID:JIYNHiiI
アブラの王子がpcトレードで物色という日経のコラムでバク上げした銘柄w
落ちるときも速い罠
6 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:03:58.36 ID:wxPD5wrP
ノキヤみたいになるね
かくずけ CCCに
7 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:05:18.05 ID:in61iuRj
出井を選んだのが運の尽きだったな
その出井が選んだストリンガーが完全にソニーの息の根を止めた
8 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:07:37.30 ID:JIYNHiiI
井出でも誰でも同じじゃないの?
平井やクタラキ見てるとソニー特有の体質だと感ずる
11 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:15:19.43 ID:t2jmAd37
最後は、売れる技術は他社にうっぱらって、
技術職を金融部門に配置転換。
かくして大英帝国と同じ運命をたどるのさ
ストリンガーに導かれて
12 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:17:57.73 ID:JZotgmyF
出井自身がソニーの株価は高すぎるって言ったとか言ってないとかニュースに
なった時代もあったのにねぇ。
分割前で2万数千円の時代だったっけ?
14 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:20:38.27 ID:M08kVhSt
広告宣伝が下手くそなだけで今でも尖った技術を持ってるとは思うぞ
D800のイメージセンサーとか最近出たF1.8のコンデジとかCMOSでは独走状態だろ
15 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:22:06.51 ID:vBoC+rzh
xアプリのアホッぷりを見れば、ソニーの現状がわかる。
16 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:23:15.76 ID:EOuICjBK
いつの間にかソニー製品に憧れることが無くなった。
17 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:23:50.28 ID:FV8ykX8a
ソニーほど、「このまま落ちていくんだろうな・・」っていう予想通りな会社はない。
ソニーは自転車を漕いでいない。
倒れないように支えているだけ。
18 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:23:54.14 ID:4OjX+3Hr
>>1
こんなんでストリンガーの年間報酬は、8億6000万円
こんな業績にしてなおかつ、アメリカの平均より少ないと抜かしてる。
19 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:24:02.89 ID:2rjM4194
よくわからないんだけど
こんだけ悪くなってから
株価とか業績とか回復した企業ってあるの?
21 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:28:01.70 ID:JIYNHiiI
ソニーにもっとセンスあれば、
αやZeissでCanonやNikonのデジイチをも喰えるのだけどもねえ
そういう才覚者はソニーに居ないのか
24 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:37:27.23 ID:M08kVhSt
主力のCyber-shotもHandycamもPlayStationもWalkmanも
全部iPhoneに食われてるからなあ
29 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 21:56:49.22 ID:QoTMWkVE
しかし大企業病ってのは恐ろしいな。身内で足の引っ張り合い。
市場よりも社内政治を優先した結果がこれだ。
この病さえなければ、今頃、ソニーがアップルの座にいただろうに。
31 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 22:05:02.63 ID:0f5o6GZS
好きなブランドだったのに
32 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 22:09:52.86 ID:JIYNHiiI
なあに、将来中華ソニーとして世界の家電頂点に君臨すると思う
33 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 22:10:27.56 ID:taiDQWYU
考えて見るに実際当時のアップルよりはかなりマシな状況だよな。
アップルなんか95年頃にはキヤノンに買収してくれって交渉してたし。
キヤノンの社長が急死してなけりゃ今頃アップルのポジションにキヤノンがいたりして。
39 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 22:25:06.74 ID:taiDQWYU
ソニーでジョブズ的人物って言うとやっぱ久夛良木健なのかね。
傲慢で敵が多いとか失脚したとかよく似てるけど でも年齢的に62だからなあ。
47 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 22:55:21.50 ID:E+XDikVA
ビデオもデジカメもiPhoneに入ってるので充分だし
なにかほんとに新しい大ヒット商品を作らないと立ち直りはない気がする
48 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 23:07:11.01 ID:NalC3EwI
プロ向けのビデオカメラでは今でも圧倒的な支持を受けているらしいから、
一般人向けはばっさり切り捨ててプロ向けに専念するのはひとつの道かもしれないな。
医療光学機器狙いでオリンパスを取りに行ったのも、そういう思惑があったんだろうし。
パナに取られたけど。
コンテンツや金融は黒字だし、物作りはプロ向けに特化して売上減少・利益増加って
路線も悪くないかもね。
50 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 23:08:59.81 ID:HLQPy2d1
業務用の放送機器部門をサムソンに売り払うとか
やりそうで恐い
53 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 23:14:02.99 ID:HLQPy2d1
社員は金融やるつもりで入ってるのか?
どうしてんだろそのへん
55 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 23:18:46.94 ID:+Ks3AKTq
逆張りでソニー株買うくらいなら、安く放置されている業績好調で
財務が安定している会社に投資するわ。
クラウドコンピューターやシェアが高い小売り、介護関連といった成長性がある
業種を扱っている企業はたくさんある。
57 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 23:36:46.41 ID:hWgTN3ma
ソニーは今でもハードとコンテンツの両方を世界的規模で押さえている企業である事を
忘れてはいけない。
サムソンが安売りで液晶テレビのシェアをとっても、そのテレビに映る映画は
ソニーピクチャーの映画という構図だ。
今は各所の歯車が噛み合ってないだけで、ひとたび整合しはじめたら復活は早いだろう。
58 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 23:37:35.64 ID:NAWJDQRf
正直、今のソニー製品で必要性を感じる物が皆無だからな
59 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 23:41:07.09 ID:M08kVhSt
インドの薄型テレビ市場でソニーはトップの地位にある 映画大国でソニーピクチャーの
コンテンツとの連携が奏功してるからだが日本でもやれば良い
64 :名刺は切らしておりまして:2012/06/17(日) 23:54:28.62 ID:tyZGMh6V
オリンパス手に入れられれば復活もあったのにな
67 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 00:03:01.49 ID:+ILoDieC
つうか別にソニーに限った話じゃないけどな。
一般的に企業寿命は30年と言われている。
これは私見だが、会社が創業してから創業者が会社を去るまでの平均的な時間が
30年と考えると、これは30年という企業寿命と一致する。
つまり会社とはトップに依存すると言っても過言ではないと思ってる。
ソニーはまだまだ堕ちて行くと思うよ。行きつく先は山水電気と同じだと思う。
もうここの株は絶対に買うな。
68 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 00:08:30.88 ID:qxlkC5DQ
ブランドに胡坐をかいてきた付けが回ってきただけでしょ
過去の遺産を食いつぶすだけの企業
金融業に転身したらいいと思う
71 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 00:21:53.54 ID:uzsRSimw
優秀な学生が就職したはずなのになんでだろう
73 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 00:29:06.89 ID:Ev9ya6Z+
それでもソニーはまだトップメーカーだからなあ。
サムスンサムスンというが、おまえらソニーよりサムスンを選びたい製品って何?
いや、第三国とか世界とかいうのではなくておまえらの感覚で。
80 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 02:52:42.18 ID:KSaAH9ba
電化製品でもプロ向け企業向けの製品はともかく家電はもう切ってしまえばいいんだよ
82 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 03:43:29.40 ID:VPTSI/1P
これは今が買い時なのか?
88 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 07:39:29.55 ID:8bTFn5aP
今年の黒字の業績予想ではPSPとVITAを1600万台売ることになってるんだぜ
89 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 07:50:35.33 ID:bge6A/CL
家電業界は動きが急速だからついてゆけないと倒産も
あのノキアが大赤字続きで投資不適格になる現実だ
92 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 08:08:26.08 ID:o7BpJTKN
金融とメディア・ソフトと精密機械とゲーム分社しろよ
中で関係ないとこ無理に繋げて、変に馴れ合うから、訳わかんねーし
94 :名刺は切らしておりまして:2012/06/18(月) 11:35:32.48 ID:28sBeSk0
時価総額がこれだけ減ると金融もやばいんじゃないか?
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